歴史的農業景観閲覧システムFAQ

歴史的農業景観閲覧システムとはどのようなもの？

歴史的農業景観閲覧システムとは、明治時代初期に作成された迅速測図と関連するデータを公開しているサイトです。

システムを利用するのに申請は必要ですか？

歴史的農業環境閲覧システムはクリエイティブ・コモンズ表示 - 2.1 日本ライセンスの下で提供されています。利用にあたっては、以下の条件を遵守して頂ければ、申請の必要なく、無償でご利用頂けます。

出典として「農研機構農業環境研究部門」を明示すること

ただし、利用により発生するいかなる損害についても、責任はおいません。詳細については，クリエイティブ・コモンズ表示 - 2.1 日本をご参考ください。

利用された場合habs_request＠ml.affrc.go.jp（＠を半角に変えてください）までご連絡頂ければ幸いです。

どの様なデータが公開されているの？

以下のコンテンツを公開しています。

歴史的農業環境閲覧システム
「第一軍管区地方2万分1迅速測図原図」及び、その他のデータをWeb上で閲覧できる様に公開しています。
また、下記の図郭外図のデータを閲覧できるようにした、歴史的農業環境閲覧システム・Cecium版も公開しています。
使用しているデータは、Finds.jp・タイル地図配信サービスでも公開しています。
各種KMLデータ
「第一軍管区地方2万分1迅速測図原図」、「五千分一東京図測量原図」および迅速測図の図郭外部に描かれた視図、断面図などの図郭外図のKML・KMZデータを公開しています。
歴史的農業環境パノラマ閲覧システム
迅速測図の図郭外部に描かれた視図と、現在の景観の比較ができます。
また、現在の景観だけを表示することもできます（地図と景観の表示及び景観写真のみ表示）。
明治時代初期土地利用・被覆デジタルデータベース
迅速測図の画像データから作成した、100m間隔の点形式土地利用・被覆データを公開しています。データは二次メッシュ単位でまとめられ、ファイル形式はGeoJSONなります。対象範囲のデータは、
- https://wata909.github.io/habs_test/（一次メッシュコード）/rapid二次メッシュコード.html
と入力することにより、ブラウザー上でも閲覧可能です。例えば、1/2万5千谷田部図郭に相当するデータは、
- https://wata909.github.io/habs_test/5440/rapid544000.html
となります。
QGISタイルレイヤプラグイン用設定ファイル
オープンソースの地理空間情報ソフトウェアであるQGISで、タイル画像を表示するためのタイルレイヤプラグインで、「第一軍管区地方2万分1迅速測図原図」と「五千分一東京図測量原図」を表示するための設定用ファイルです

これらのコンテンツはクリエイティブ・コモンズ表示 - 2.1 日本ライセンス、もしくはリンク先にライセンスの表示がある場合、そのライセンスの下で提供されています。
ご利用する場合、出典として「農研機構農業環境研究部門」を明記頂ければ、許可申請は必要ありません。なお、今後の研究の参考にさせて頂きたいので、ご利用した事例を habs_request＠ml.affrc.go.jp（＠を半角に変えてください）までご連絡頂ければ幸いです

迅速測図とはどういう地図なのですか？

迅速測図とは、明治初期から中期にかけて行われた簡便な測量法とその成果の地図のことです。関東地方では明治13(1880)年から明治19（1886）年にかけて平野部から房総半島を対象に作成されました。以下のサイトも参考になりますので、ご覧下さい。

フランス式　彩色地図（MAPSHOP様のサイト内）
関東平野の迅速測図と陸軍図画教育（pdf形式ファイル）（測量情報館様のサイト内）

迅速測図の凡例はどの様になっているのですか？

代表的なものは以下になります。

画像	説明
	樹林地です。具体的な樹種が書かれていることがあります。
	水田です。
	畑です。
	茶畑です。同じ色で「桑」(桑畑のこと)と書かれている場合もあります。
	左から順に、灌木地、荒地、樸叢地です。灌木地と同じ色で、「曠」と書かれている場合もあります。これらの土地利用は、背の低い樹木だったと考えられます。
	茅場です。同じ色、もしくはもっと青い色で、「牧」(牧場のこと)、「草」と書かれている場合もあります。これらは、樹木のない草本主体の土地利用だったと考えられます。